アップルクランブル&カスタード (🥛生成)
→ 粉末はクリーム色で、仄かな甘い香りがする。どんな名ばかりの味かと思いつつ牛乳で合わせて試飲してみると、想像以上にその名の通りの味がして驚いた。まさにりんご風味の甘く濃厚なカスタードを食べているかのようで、スイーツ的感覚でいただくことが出来る。こんな味のカスタードが入ったシュークリームがあればぜひ食べたいと思った。また、甘すぎるわけでもないので、くどさや飽きを感じることも無くバランスが良いと感じた。りんごに関しては酸味を期待すべきではないだろう。水との相性はかなり良い方で、牛乳割りと比較すると液体の瀞みが減り、すっきり・さっぱりと飲める味に仕上がるイメージ。著しく味の特徴が薄まることも決して無く、牛乳・水割りともに美味しいので総合評価の高さはトップクラス。不思議な名称にも良い意味で期待を裏切られた。炭水化物量は1.7/25g、たんぱく質量が20/25gと優秀。溶けに問題は感じないが、泡立ちはやや生じやすい。
ミルクティー (🥛クリーム)
→ 流石は常に品薄のマイプロテイン人気No.1フレーバーなだけある。『午後の紅茶』のミルクティー味と類似していて、とても美味しい。プロテインだとは言われなければ気がつかないレベル。炭水化物量は1.0/25gで、たんぱく質量が19/25g、脂質量が1.8/25g。“LIMITED EDITION” と書かれた特殊な包装で届いた。クリーム色の粉末は見た目がきめ細かく、よく見ると中に黒い粒が入っており、甘いミルクティーの香りがする。溶けも非常に良くダマは出来にくい。更に驚いたことには、水との相性が抜群に良い。牛乳と混ぜると甘味が強く、水と混ぜると甘味がやや抑えられた美味しいミルクティーが出来る。そもそもミルクティーや甘い味が苦手なわけではない限り、このフレーバーは絶対に外さない最適解だと言っても過言ではない。贈り物としても最も無難な選択で喜ばれるだろう。かつては通常価格で購入できたが、人気のためか現在は限定価格になってしまっている点が残念。
ピーチティー (🥛クリームイエロー)
→ 粉末はクリームイエローで、甘味よりは酸味がありそうにも感じられるピーチの香りがする。牛乳で合わせると、白い液体に黄色い果肉にも見えるダマが浮く状態となった。実際に飲んでみると、予想に反して甘さにステ全振りではなく、すっきり目でくどさを抑えた様な味だった。ヨーグルトに近いものを感じるが、液体はさらっとした印象。雑味はよく味わえば僅かに感じるが、ほとんど存在せず気にならない程度。独特な特徴があり個性的なため、不味くはないが、高頻度・長期間で飲むことを想定すると流石に飽きてしまうかもしれない。水との相性も比較的悪くはなく、すっきりと飲める。嫌な雑味が際立ったり、薄味になりすぎることもなく、ピーチティー感がしっかりと残る点が良い。炭水化物量が1.0/25gで、たんぱく質量がなんと21/25gと極めて優秀。ダマも泡立ちも特別気にならない。通常価格でも購入可能なことを考えると、好みの分かれる味ではあるが、総合点がかなり高いフレーバーであると言えるだろう。味が万人受けすれば間違いなくイチオシフレーバーだった。
チョコレートバナナ (🥛グレージュ)
→ 茶色の粉末からもしっかりとチョコレートとバナナの甘い香りがするこのフレーバーは、牛乳と混ぜて飲んでみても、その名に恥じずにチョコ感とバナナ感の両立に成功しており、例えるならばチョコバナナアイスをそのまま液体になるまで溶かした様な味がする。チョコレートについては苦味の一切ない甘い類のものであり、甘党かつチョコバナナが嫌いではないという人にとって、このフレーバーは期待を裏切らない無難な選択の一つであると言える。一方、甘いのがくどいと感じてしまう人にとっては少々甘味が過ぎる可能性もある。水との相性は比較的悪くもないが、この味にとっては重要に思われる円やかな舌触りやバナナ感が損なわれ、単なる「チョコレート水」に近づいてしまうため、あくまでも牛乳との配合をお勧めしたい。ダマは比較的出来やすく、飲み終えた後のシェイカーには黒い小さな粒も残ることが多い。炭水化物量は1.6/25g。たんぱく質量は18/25gである。
チョコレートブラウニー (🥛焦げ茶)
→ 薄茶色の粉末からはチョコレート味をぐっと濃縮したココアの様な香りがする。粉末の溶け具合は良好でダマは気にならないが、意図的と思われるチョコレートの粒がシェイク後も液体中に見られる。マイプロテイン社にしては甘さは抑え目に造られており、「焼いた」風味を表現しようとしているのか、焦がしカラメルのようなほろ苦さがプラスされているのが大きな特徴で、これが絶妙に美味。たんぱく質量は18/25gで、炭水化物量が2.0/25g。ほろ苦い中にも甘さを感じるこの大人なプロテインは、甘党でありながらもくどい甘さが苦手な舌の持ち主に特におすすめできる。水との相性も悪くはなく、液体を多目にすることで甘味を抑え調整を効かせることが可能。
ストロベリークリーム (🥛薄ピンク)
→ 『いちごオレ』や、『いちごみるく』飴と同じ味。香りからしてとても甘く、舌にも甘味が強く残る。普通〜甘党派の人にはお勧めできる味。知らずに飲むと、甘いジュースやシェイクにしか思えないので、糖分が多い印象を受けるが、実際の炭水化物量は2.0/25gとなっている。たんぱく質量に関しては19/25g。ダマは出来やすいが、結果的に苺の果肉が入っている様な錯覚に陥るので、アリ。少し泡立つ。水で溶かすと薄味になるが、元々甘味の個性が強いため、水を多目に入れ過ぎないように注意をすれば決して飲めなくはない。粉の配分が多いと無理なく美味しいと言えるだろう。甘いのがそこまで好きではないのなら、途中で飽きる可能性もある。同系統のナチュラルストロベリー(炭水化物量1.8/25g、たんぱく質量18/25g)よりは、こちらのストロベリークリームの方が甘みが強く、クリーミーでミルキーな感じが強調されている。
ナチュラルストロベリー (🥛ピンクホワイト)
→ 粉末は練色で、特徴的な香りはない。牛乳と混ぜた味は完全にストロベリーシェイク。これがプロテインの美味さだとはとても信じがたい。プロテイン否定派も土下座して謝るのではないかというクオリティである。酸味の演出が苦手なマイプロテイン社らしく、このナチュラルストロベリーフレーバーも甘い路線で勝負を仕掛けている。イメージとしては、ミスタードーナツでコーティングに使われるいちご味チョコレートを溶かした様な味に近い。とはいえ、くどいほどの甘味でもないため、多くの人のストライクゾーンを捉えた商品であることは間違いないだろう。この味が嫌いな人は、甘味がまるで苦手か、いちご自体を受け付けない人くらいであると思われる。水との相性も素晴らしく、拍手を送りたい。甘味が抑えられ、すっきりとした印象になり、ゴクゴクと飲み干せる一杯に仕上がる一方で、水との配合時によくある「薄味感」、「シャバシャバ感」は特に気にならなかった点が評価できる。ダマや泡立ちも問題なし。炭水化物量が1.8/25g、たんぱく質量が18/25gとなっていて、成分が比較的劣っていることが唯一の欠点である。たんぱく質量が20gあれば、死角なしの最強プロテインと言えた。同系統のストロベリークリーム味は、炭水化物量2.0/25g、たんぱく質量19/25gとなっており、成分的にやや優れている。ナチュラルストロベリーよりもクリーミーで、甘さが若干強く感じられる印象だが、基本的にはほとんど同じ味。より甘さを抑えて素のストロベリー感を求めるならナチュラルストロベリーの方が希望に近いだろう。
ナチュラルチョコレート (🥛グレージュ)
→ ナチュラルチョコレートの土器色の粉末は他のフレーバーのそれと比べてきめが細かく、サラサラとしている印象だ。溶けは良く、泡立ちも起こらない。牛乳と合わせて飲むと、ほぼココアの味に近い。スイスミスよりは甘味が無いが、チョコレート要素は前面に出ていると感じる。当然ながら、ホットで飲んでも美味しくいただけた。また、暫く放置するとシェイカーの底に焦げ茶色の沈殿が見られるのもまるでココアと一緒。チョコレートスムーズ味のプロテインの方が、甘味が強く液体がリッチでどろっとした感じがある。甘過ぎず、さらっと飲めるチョコレート味をお望みであれば、こちらのナチュラルチョコレートフレーバーの方がお勧めだ。水と配合しても、思いのほかチョコレート要素が残り、美味しくさっぱりと飲み干せた。総合点の高さではチョコレートスムーズ味よりもナチュラルチョコレート味に軍配があがる。炭水化物量は1.5/25gで、たんぱく質量が18/25g。
チョコレートミント (🥛ベージュ)
→ 粉末は薄茶色で、香りは甘いチョコレート。ミントらしさは粉末からは感じられない。牛乳と合わせて飲んでみたところ、甘くて口溶けの良いチョコレートの味と、程よい清涼感のあるミントの味が見事に融合されていて、美味だと感じた。チョコレートの部分だけに着目すれば甘すぎるのかもしれないが、ミントとの調和により甘ったるさが抑えられているのが良い。いわゆる薬の様な、人工的な感じは全く気にならなかった。水との相性も良好で、甘みが抑えられよりすっきりとした味になる。甘みが減るため、相対的にミント感は少し増えると考えて良い。薄味でシャバシャバした印象がないのが評価に値する。泡立ちとダマは若干生じやすい。炭水化物量は1.9/25gで、たんぱく質量が18/25g。たんぱく質含有量の少なさが唯一の欠点。甘みが一切ないビターチョコレートベースのステビアチョコミントフレーバーとはまるで異なる味なので要注意。
チェリーヨーグルト (🥛ピンクグレー)
→ 粉末はクリーム色で、チェリーが香る。牛乳と合わせ試飲したところ、円やかな、ヨーグルト風の程よい甘さの上に、強めのチェリーの香りがしっかりと乗っているのが分かった。ネーミングに対して、おおよそ期待通りの味がした点が高評価。マイプロのプラム味に、チェリーの特徴を上乗せした上位互換の様にも感じられた。水との相性はかなり良い方。円やかさが少し減って、すっきり味に寄りはするが、水っぽいシャバシャバ感が無い点が高く評価できる。牛乳割りも水割りも無理なく美味しい力作だ。季節限定価格にも頷ける。炭水化物量が1.9/25gで、たんぱく質量が19/25g。唯一の欠点は、ダマがとても生じやすいこと。泡立ちはほとんど無い。もしもこのフレーバーが通常価格で、たんぱく質量も20/25g以上でダマが気にならなければ、文句無しの売り切れ必至イチオシフレーバーになりそうだ。
ブルーベリーチーズケーキ (🥛薄ピンク)
→ 粉末はクリーム色で仄かに甘く香る。ストロベリークリームと同系統の甘味を感じるブルーベリー味。普通〜甘党派ならば牛乳で割ってとても美味しく飲みきれる。しかし、ストロベリークリームの方がやや甘味が強いため、水との相性では劣る印象。粉を多目に配分すれば甘いドリンクが出来上がり、不味さは感じずに飲めるが、薄味なので流石に飽きるだろう。大きめのダマがかなりできやすく、だいぶストレスを感じる。水と混ぜた際にそれが顕著に目立つが、炭水化物量が2.0/25gでたんぱく質量が20/25gとなっており成分が優秀なので、それに免じて少しは目を瞑ってあげても良い。
ヒーロープロテイン (🥛クリームイエロー)
→ 袋ではなく、アメコミヒーローのイラストが付いた格好いい黒ボトルで届いた。一体何味か不明な名称だが、説明書きには ”Tropical and strawberry flavor with sweetener” と書かれている。開封すると、クリームイエロー色の粉末からしっかりとトロピカルな香りがした。味は完全にミックスジュースで、甘い。ストロベリー感はさほど感じず、酸味はゼロ。嫌いではないが、時折ダマの粉っぽさを味わうと、悪い意味で「こんな味のガムがありそうだな」と感じる。水との相性はかなり良くて、驚いた。スッキリトロピカル、フルーティな味で非常に飲みやすい。何なら牛乳よりも水と合わせる方が美味しいとまで感じた。たんぱく質量は20/25gと優秀で、炭水化物量が1.9/25g。水と合わせるタイプのユーザーに特にお勧めしたいフレーバーである。良くも悪くも、リピート買いすると1キロ分のボトルがたまっていく。
ブラックセサミ (🥛オパールグレイ)
→ 黒い胡麻柄の特別な包装で届いた。粉末は灰色で甘い黒ごまの香りがし、スプーンからサラサラと流れ落ちてしまうほど肌理が細かい。牛乳と合わせて飲んだ第一印象は、甘くて美味しい黒ごまアイスクリーム。主役の黒ごまの風味も強く、しっかりと前面に感じられる味に仕上がっている。雑味や渋みの類は一切なく、甘味にステ振りされたフレーバーなので、どちらかというと甘党派に特におすすめしたい。水との相性も比較的良好で、薄くなりすぎることもなく、黒ごまの仄かな甘味と香りを楽しめる一杯に仕上がる。くどさを避けて、よりさっぱりと飲みたい人には水と合わせるのがおすすめ。正直、このフレーバーはネタ商品で、液体の見た目も泥水の様なことから、味には全く期待をしていなかったが、まさかの美味しさに裏切られた。泡立ちは気になるレベルではないが、ダマは比較的出来やすい。黒鉛や黒インク並みに濃い、服についたら終わりの様な塊がシェイカー内部の側面にもよく付着する。飲み終えたシェイカーにも黒い粉末の塊が多く残るのは少し勿体ない感じがする。炭水化物量は1.0/25gで、たんぱく質量が19/20g。飲み終えた容器を放置した際の悪臭発生率は高めなので、早めに洗うなどして気をつけたい。
北海道ミルク (🥛ホワイト)
→ 粉末は『和色大辞典』でいうところの鳥の子色に最も近く、とても甘いミルクあるいはバニラの香りがする。牛乳で割った味の第一印象は、『特濃ミルク飴』! 他のフレーバーで例えるならば、クッキーアンドクリームの甘さ成分を強めたようなイメージだ。まるで、北海道の田舎で人気の超濃厚バニラアイスクリームと謳い販売できそうな味。ご当地ドリンクとして偽って提供することもできそうだ。舌にも甘味が残り、幸福感が得られるが、濃厚バニラアイスクリーム同様、このフレーバーは時として無性に飲みたくなる一方で、毎日摂取するにはくどいような嫌いもある。ストレートに飲み続けるとじきに飽きるので、サブプロテインとして開けるのがおすすめ。水と配合すると円やかさが減り、さっぱりとした舌触りになるが、もともと個性が強いため味の輪郭は損なわれず、甘味も程よく残り無理なく美味しい。せっかくの限定商品なので、美味しく飲みたいということならば牛乳と合わせることを是非お勧めしたい。炭水化物量は1.33/25gで、たんぱく質量が20/25gとなっており、多くの点で優れた限定価格にも頷けるクオリティとなっている。当然だが牛乳っぽさが苦手な人は他を選ぼう。
チョコレートピーナッツバター (🥛ホワイトベージュ)
→ 粉末は白茶色で、香りがまんまチョコレートとピーナッツバター。粉末がきめ細かくサラサラとしているのに対してダマは出来やすく、液体はややシックである。泡立ちは特に気にならない。牛乳と合わせ試飲してみると、チョコレートの味がすると同時に、ピーナッツバターの強い香りが鼻を抜けるような感じがした。人によってはこのピーナッツバター感がくどくて飲み続けにくいかもしれないが、実物の特徴を忠実に再現していると思った。名前負けが一切ない点が高評価。本物のピーナッツバターにも言えることだが、比較的「満腹感」が得られやすい類の味なので、二杯、三杯と続けて飲む気にはなれない。長時間食事にありつけない際の栄養補給ドリンクとしては、腹持ちもよくうってつけかもしれない。味の系統としてはチョコレートスムーズに近いが、液体のシックさではやや負ける。ピーナッツバターの味がしないナチュラルチョコレートの方が癖がなく、すっきり、さらっと飲める印象。水と合わせるとくどさを多少抑えることが可能。味の特徴が大きく損なわれることもないので、牛乳との配合に比べると少し薄いが輪郭の伝わる、普通に飲める味となる。ただし、実際のピーナッツバターと水の組み合わせを想像してしまうと、個人的にはつい「おえっ」と思ってしまう。濃さは粉末と液体の量でお好みに調整しよう。水は冷水がベスト。ぬるいと不味い。炭水化物量は1.1/25gでたんぱく質量が19/25g。
ストラッチャテッラ (🥛ホワイトベージュ)
→ 辞書によると “stracciatella” とは、
① an Italian soup containing eggs and cheese.
② a type of Italian or Italian-style vanilla ice cream containing fine flakes of chocolate.
…と説明されている。マイプロテインの意図するストラッチャテッラは②であり、どうやら “straciare (引き裂く)” というイタリア語に因み名付けられた粒々のチョコチップ入りミルクジェラートがその正体らしい。牛乳と合わせると、優しいチョコレートミルクの味がした。甘すぎないチョコとバニラ味で、ロッキーロードフレーバーとも通ずる部分があると感じた。甘すぎるのが苦手な人には良いが、濃い味を求めている人には合わないだろう。ダマはやや生じる他、ダマとは別の歯に詰まりそうな食感のある粒も多く生じる点がマイナスポイント。水と合わせると、更にスッキリとした薄めのチョコレート味となり、悪くはないのだが、ダマの存在感が増してだいぶ飲みづらいと感じた。無糖コーヒーとの相性は非常に良かった。炭水化物量が1.7/25gで、たんぱく質量が19/25g。
チェスナット (🥛亜麻)
→ “LIMITED EDITION” と書かれ、落ち葉のイラストが散りばめられている臙脂色の特別な包装で届いたが、似て非なるチェスナットミルクティーフレーバーも全く同じデザインの包装となっているので注意が必要。チェスナットフレーバーの粉末はクリーム色で中に黒い粒が入っており、香りにインパクトは無い。牛乳と合わせると、コクのある甘い栗の味がしてじっくりと楽しむことが出来る。チェスナットミルクティーよりは余分な甘味が抑えられていて癖が少なく、より純粋でクリーミーな栗の味を楽しむことが出来る点で差別化ができている。水と合わせるとクリーミーさが減りさらっとした薄味に寄るが、栗の香りと程よい甘味は残るため、なかなかに美味しくいただくことが出来た。ダマと泡立ちは比較的生じやすい印象。炭水化物量が1.3/25gで、たんぱく質量が20/25gと、味だけではなく成分的に判断してもチェスナットミルクティーよりはこちらのフレーバーの方が優れていると断言できる。季節限定の割高価格で購入する価値があるかどうかは微妙なところだが、味だけを考慮すると(チェスナットミルクティーフレーバーとは違い)チェスナットフレーバーはぜひまた飲みたいと感じる。
ゴールデンシロップ (🥛生成)
→ 粉末は生成色で、開封時からとても甘い香りがする。試飲してみると、予想の通り、マイプロテインの数あるフレーバーの中でもトップクラスの甘味を感じた。これを飲むと一瞬にして甘いものを求める欲は満たされる。甘味の系統としては、黒糖飴やメープルシロップ、綿飴のザラメ、蜂蜜、キャラメル等に近いイメージ。昆虫採集にも抜群の効果を発揮しそうなレベルで激甘なので、甘党でなければ100%受け付けないし、半端な甘党派であっても、くどさを感じずに2.5kgや5kgを飲み続けるのは難しいだろう。逆に、とにかく甘い味を求めているという人にはまずこのフレーバーをお勧めしたい。シロップの代わりとして、パンケーキの上にかけるといった楽しみ方もありだろう。水との相性に関してはとても良好である。あまりの甘さに、その特徴が薄まらない点が評価できる。水と合わせてコスパを重視するにはもってこいの選択。炭水化物量は1.9/25gで、たんぱく質量が20g/25gと優秀。泡立ちは少ないが、ダマは少し生じる。
メープルシロップ (🥛浅黄)
→ 「マイプロテイン社の出すメープルシロップフレーバー」と聞いた時点で多くのマイプロ通はその甘さに身構えるであろうが、その予想は正しく、このフレーバーはトップレベル級に甘い。粉末(鳥の子色)の時点でメープルシロップの強い甘味が香る。味の系統はゴールデンシロップフレーバーと酷似していて、両者の違いを見出すのは困難。インターネットではゴールデンシロップよりもメープルシロップの方が甘いという意見も散見された。パンケーキにかけて食べるなどといった工夫も良いだろう。相当な甘党派でなければ、2.5kgや5kgを買うべきではないと予めお伝えしたい。糖質を控えている際に甘さ欲求を満たしたいのであれば、これ以上良い選択肢は無いと言える。水と配合しても甘味は負けずに残るため、円やかさは減るものの、「薄まった感」はせず美味しくいただける。たんぱく質量は20/25gで同じだが、炭水化物量は1.0/25gと、ゴールデンシロップ味よりも0.9g少ない。味は殆ど同じであるため、糖質をより抑えたい場合はメープルシロップ、という風に選ぶと良いだろう。泡立ちはさほど気にならないが、ダマは出来やすく、キャラメルの様な塊が生じる。強いて個人的意見を述べるなら、ゴールデンシロップの方が黒糖感がして僅かに好印象だった。
クッキー&クリーム (🥛ホワイト)
→ 白くて甘い香りがするこの粉末は牛乳との相性に優れ、ナチュラルバニラと同系統の味がする。比較するとクッキー&クリームの方がよりミルキーで円やかな甘味を演出している印象だが、ナチュラルバニラとの完全な差別化には至っていない。ファストフード店のバニラシェイクにも引けを取らない美味しさであるので、栄養的観点でも圧倒的に優っているこのプロテインを知ればこの世にシェイクは必要無くなると言っても過言では無いかもしれない。「クッキー&クリーム」という名称に関しては、「クッキーらしさ」がいまいちピンとこないので的を射たネーミングではないように感じられる。敢えて改名するならば、「濃厚ミルク」や「クリーミーバニラ」とする方が納得を得られるだろう。クッキーを謳うのであれば、他社製品のプロテインに倣いオレオクッキーのかけらやチョコチップ等を入れて欲しかったが、その手の工夫は一切無い。粉末の溶け具合に問題は無く、水と調合しても比較的美味しく飲むことが可能。ただし、牛乳割りと比較するとやはりミルキーさや甘味の点で劣ると言える。よく味わうと、薄められた甘味の陰から微かな雑味が顔を出している感じがする。炭水化物量は1.8/25g、たんぱく質量は20/25g。
ナチュラルバニラ (🥛ホワイト)
→ 甘い香りのする強めのバニラ味で、流石は牛乳との相性が良い。普通〜甘党派にお勧めしたい。炭水化物量は1.8/25g。溶けやすさに問題はなく、しばらく放置しても容器には甘い香りが残るだけで悪臭が発生しにくいのも嬉しいポイント。粉末を多目にして水と配合すると、不味くはないがバニラが香るただただ甘い水を作ることができる。しかし、必ず飽きがくる甘さであることは否めない。
チョコレートスムーズ (🥛薄いベージュ)
→ 濃くて甘めのチョコレート味。牛乳との相性がとても良い。栄養をしっかり飲んでいるような、リッチなコクがある。そのためトレーニング後に飲むと、「しっかり栄養補給をした」感が得られる。シェイク後の泡立ちがまた美味い。炭水化物量は、2.9g/30g。ダマはとても出来やすく、常温で放置すると気づけば数時間程度で液体はドロドロになり、容器も早めに洗わなければひどい悪臭が残る。水との相性は悪く、粉末の量を調整しても決して美味しくはないので、極力避けたい。
抹茶 (🥛薄緑)
→ 控えめな甘さですっきりとした味。抹茶らしい苦味は一切なく、味の主張も強くないため飽きにくい印象。甘すぎるのが苦手な人に特に勧めたい。味の薄さのためか、緑色の粉末はほとんど香りがしない。水との相性は比較的悪くはなく、さっぱりと飲めて不快な後味がない。薄味が苦手な人には向かないかもしれないが、水との配合によりコスパを重視する場合は一考の価値がある選択といえる。炭水化物量は2.2/25gで、たんぱく質量が19/25g。
プラム (🥛薄ピンク)
→ このフレーバーに対して、果物のプラムの味を期待する人は少なくないだろうが、実際には梅(plum)の味であることにまず注意したい。誤解を無くすため、名称は “Ume” あるいは “Japanese Plum,” “Japanese Apricot” とする方が適切であろう。この粉末は甘い香りがせず、見た目はクリーム色をしているが、牛乳に溶かすと薄ピンク色に変化し、強めの梅の香りを放つ様になる。飲んでみると、杏仁(apricot)豆腐に近いほのかな甘味に、強い梅の香りが乗っかっている、という印象を受ける。梅の風味が強いとは言っても、決して酸味は無く、あくまでも抑え目の甘味をベースに味が作られている。味覚よりも嗅覚に対して梅が主張している様だ。水との相性はとても良好で、むしろ牛乳よりも水と配合した方が自然な梅の味を楽しめるかもしれない。牛乳をあえて買う必要が無いことを考えると、財布に優しい選択である。炭水化物量は1.4/25g、たんぱく質量は19/25g。
チョコレートオレンジ (🥛グレージュ)
→ グレージュ色の粉末からは、ビターに近いチョコレートとオレンジが香る。牛乳と合わせ試飲してみると、ビターを狙っているためか、マイプロテインにしてはチョコレートの甘味がだいぶ抑えられており、そこにケミカルな甘味を含みつつもさっぱりとした味わいのオレンジフレーバーが乗っているという印象を受けた。お菓子の『ショコラオランジュ』、『オレンジピールチョコレート』の味を狙って作られていることには十分頷ける。逆に、これらの洋菓子が苦手な人はこのフレーバーをまず受け付けないだろう。牛乳との配合は味のバランスも良いと感じられたが、水と合わせるとケミカルな甘味が前面に押し出され、飲みにくいと感じた。この点で飲み飽きてしまう人は少なくないだろうが、狙っているお菓子自体が人工的甘味を特徴としているため、実物の味に寄せたこの努力に関しては好みの違いこそあれど、非難はし難い。人工的甘味を抑えるためにはあくまでも牛乳との配合をお勧めしたい。炭水化物量は1.9/25g、たんぱく質量は18/25g。
パイナップル (🥛薄黄)
→ パイナップルが甘く香る薄黄色の粉末からも推測出来るように、この味のプロテインドリンクはパイナップルの甘味が特に強調されている。しかしそれでもどこか「パイナップル感」が足りない・薄いと感じざるを得ないのは、そこに果物の酸味が存在しないからであろう。いくら粉末の配分を多くしても、そもそもの酸味が存在しなければ「パイナップル感」が引き出せるどころか甘味だけが一方的に増し加わる。例えるならば、酸っぱさを全く取り除いた『パインアメ』を液体に溶かした様な味である。水との相性に関しては比較的に悪くはなく、甘いパイナップル水が作れる。粉末を多くするよりは、あえて薄めの味を狙って水を多目にした方が自然な味わいでマシな味になる。飽きやすい味であることは否めない。炭水化物量は1.6/25gで、たんぱく質量が20/25g。
サマーフルーツ (🥛薄ピンク)
→ 練色の粉末には赤く小さな粒が含まれており、仄かにベリー系の香りがする。なかなか予測し難い味のネーミングだが、実際に飲んでみても「これは想像不可能な味だったな」と感じた。サマーフルーツと銘打ってはいるが、柑橘系の味や酸味を期待するのは誤りである(特に酸味の演出はマイプロテイン社の不得意分野であるので覚えておこう)。また、市販のミックスフルーツジュースにも似ていない。味の系統としては酸っぱい柑橘系というよりも甘いいちごみるく感が前面に感じられ、ブルーベリーチーズケーキやストロベリークリーム、ラズベリーに通ずるものがある。これらのフレーバーと比較すると、サマーフルーツは味がやや薄めであり、よく味わえばベリー系の酸味が僅かに感じられなくはないという特徴を持っているが、十分な差別化には至っておらず、他を差し置いてこれを購入するべき理由は特に見出すことができない。水と合わせると甘味が抑えられ、すっきり・さっぱりと飲める液体が完成するが、やはり特徴が薄く、酸味も然程感じられないため、美味いとも不味いとも言い難い。ダマや泡立ちは特に気にならない(もしもダマが出来ると、そこだけしっかりと酸味がする)。炭水化物量は2.0/25gで、たんぱく質量は18/25g。成分も比較的劣っているので、物好きが買えば良いフレーバーである。
ロッキーロード (🥛亜麻)
→ まず、ロッキーロードとはチョコレートアイスにアーモンドやマシュマロを入れて作る、ゴツゴツとした岩の道(rocky road)の様な見た目をしたオーストラリア発祥のお菓子とのこと。粉末は色も香りもココアに近く、牛乳で割った味も薄めのココアのよう。飲み終わりには、ココアにありがちな沈殿も見られる。甘味やチョコレート感はともにくどくはなく、他のフレーバーと比べると全てにおいて突き出た特徴が無いため、普通〜薄味に分類されるだろう。あらゆる点で中庸なので、特別美味しいと満足することも無いが、くどくて飽きることも無く、決して不味いわけでもないという大変レビュー泣かせな味である。好きな人にとっては丁度良い、モデレートな味だろうが、濃い味が好きな人にはきっと物足りないはずだ。薄いチョコレートミルクだと思って、フルグラと合わせて食べるとなかなか相性が良かった。ネットでは、カントリーマアムのバニラクッキーやミロの味に近いという意見も散見された。31アイスクリームにもロッキーロード味があるそうなので、いつか比較してみたい。牛乳割りでこの感じなので、水割りにすると当然味の輪郭はボヤけまくり、説明し難い謎の甘味を感じる液体ができる。オススメはしない。泡立ちは気にならないが、混ぜたてだとサクッと噛むことができる、ダマとも言えない謎の小さな粒が残りがち。歯に詰まりそうなのでやめてほしいが、暫くすると溶けてなくなっている。謎は深まるばかり。炭水化物量は1.4/25gで、たんぱく質量が19/25gと、成分も普通。
マンゴー (🥛薄黄)
→ 再現が難しそうなフレーバーのためさほど期待はしていなかったが、クリームイエローの粉末からはしっかりとマンゴーの香りがして、味も想像以上にマンゴーだったため驚いた。その様な経緯もあり、第一印象はとても良かったが、じっくり吟味すると人工的な雑味がごく僅かに含まれていて、ちょっぴり苦味を感じることに気がつく。水と合わせると、その邪魔な味がより目立ってしまう結果となり相性が悪かった。結果的に飲み続けるにはややくどい感じが生じてしまっている。ダマはかなり生じやすい印象があるが、泡立ちは少なめ。炭水化物量は1.8/25gで、たんぱく質量が19/25gとなっている。
ピスタチオ (🥛薄グレー)
→ 粉末はクリームイエローで、ありがちな甘い香りは特にしない。牛乳で合わせると、プラム味と印象がよく似ている。少し甘いエセ杏仁豆腐味。ピの字も感じられない名前負け具合は減点ポイント。そもそもプロテインのピスタチオ味を想像すること自体が困難なので、少しの同情の余地があることは認める。水と合わせると杏仁豆腐的な甘味の乗った液体ができ、「水っぽさ」や「シャバシャバ感」については回避できているため相性が悪いわけではないのだが、特別リピートしたい美味には感じられない。人によっては忍耐して飲み切る必要が生じるであろうフレーバーなので、安易に手を伸ばすとじわりと後悔が募る可能性がある。炭水化物量は1.6/25gで、たんぱく質量が20/25g。泡立ちは無いがダマが少し生じやすい。
ホワイトチョコレート (🥛ホワイト)
→ 粉末は白色で、開封した瞬間にホワイトチョコやミルク系の甘い香りがする。牛乳と合わせたところ、確かにホワイトチョコレートらしさは感じたものの、深みがない、薄く浅い甘さだった。粉末自体の持つミルク感とも相まって、結果的には牛乳に甘味がトッピングされた程度の味にしか感じられなかった。ホワイトチョコレート感を求めるなら、粉末を多めに配合すると良い。この感じからも容易に推測できるように、水と合わせてもミルクっぽい甘味が若干付加されたただの水にしかならないので決して美味しくはない。ダマに関してはやや生じるが、気になる程ではない。泡立ちは多め。炭水化物量が2.1/25g、たんぱく質量が20/25gとなっている。ミルク感が強く残っており、その他残念な点も多いために、これくらいのたんぱく質量が確保されているのはせめてもの救いだ。
ラズベリー (🥛薄ピンク)
→ 純粋にラズベリーの味を楽しみたい人にとってはがっかりで期待はずれな味だろう。マイプロテインらしい甘味は感じられるが、それに対する「ラズベリー感」がさほど感じられない。酸味はゼロで肝心のラズベリーの味がただただ薄い印象。味の方向性としては誤っていないので、ラズベリー要素を現状よりも濃くしてもらえると評価も更に上げることが出来るだろう。名前負けがマイナスポイントである。水との配合に関しても然り、粉末を多くしても薄味に変化はなく、少し甘いよくわからない液体が出来る。さっぱりと飲める薄味を求めている人には良い選択かもしれないが、ラズベリー味らしさを期待すべきではない。炭水化物量は1.5/25g。
スペキュロス (🥛薄ベージュ)
→ クリームベージュ色の粉末からは確かにジンジャークッキー(スペキュロス)風の香りがする。味もジンジャークッキーで、再現度はなかなかに高い。液体に溶かすとシュワシュワという音がしばらく聞こえる。何かの化学反応が起きているのだろうか? 水と合わせるとただ薄味なジンジャークッキーとなる。飲めない味でもないが、飲み続けるのは流石に辛いだろう。このフレーバーの評価を最も落とす要因は、ダマの出来やすさである。毎回確実に大きめのダマが溶けずに残る点が飲み心地を非常に悪くしており、容器にもこべりついて飲みきれない点が勿体ない。正直、ダマが気になって味に集中できないレベルである。炭水化物は1.6/25gで、たんぱく質量については20/25gを誇るが、ダマとして洗い流されてしまうのであればこの数値に価値はない。シェイクしてから長時間放置すると、ダマは若干だがより溶けていた。泡立ちは特になし。
チェスナットミルクティー (🥛亜麻)
→ “LIMITED EDITION” と書かれ、落ち葉のイラストが散りばめられている臙脂色の特別な包装で届いたが、似て非なるチェスナットフレーバーも全く同じデザインの包装となっているので注意が必要。粉末は灰白色で、細かな黒い粒が確認でき、甘い栗が仄かに香る。牛乳で合わせてみると、人気フレーバーであるミルクティー味をベースにマロンの甘さが上乗せされているという名前の通りの味がした。ミルクティーだけでも十分甘いので、この融合にはくどい甘味を感じて途中で飽きてしまう人もいるかもしれない。栗の後味も残るため、すっきりと飲むには適さない。甘党でないならば避けた方が無難な選択と言える。人気の味とブレンドすれば良いという理屈は必ずしも上手くはいかないらしい。更に、季節限定かつ高めの価格設定という人々の期待感を煽った上での味であることを考えると、どうしても残念感があるので評価はマイナスとなる。これよりも低価格であり、買い求めやすい不動の人気フレーバーであるミルクティーを差し置いてこの味を購入するべき理由は一つも見当たらない。強いて言うならば、好奇心のある者が買って楽しめば良い味である。泡立ちとダマは生じやすい印象。水との相性は悪く、味の輪郭がぼやけたよく分からない甘さだけが残る。チェスナットミルクティー感が薄まるので、世辞にも美味いとは言い難い。炭水化物量は1.8/25g、たんぱく質量が19/25g。
ステビアチョコミント (🥛ベージュ)
→ 粉末は白茶色で比較的きめ細かく、ビターチョコレートの香りがして意外とミントの香りが感じられない。牛乳で合わせて試飲したところ、ビターめのチョコレートと、そこそこ刺激的なミントの味がした。はっかを食べた際の様な清涼感が特徴的で、若干喉がスースー、冷んやりする感覚がある。辛めのフリスクの味が好きな人は気にいるかもしれない。水と合わせるとビターチョコレートの存在感が遠くなるが、一番の特徴である清涼感は変わらずに健在なので、人工的な感じがより前面に感じられる。たんぱく質量が18/25gと少なめなのはマイナスポイント。炭水化物量は1.5/25g。泡立ちは無いが、細かなダマは出来やすい。ダマとは別に黒い粒も見られる。名前がよく似たチョコレートミントフレーバーは、甘くて口どけの良いチョコの味がベースになっているのに対し、このフレーバーのチョコはビターで甘みが一切ない。そのため人工的な、いわゆる薬感もこのフレーバーには強く感じられるため、苦手な人は全く受け付けないだろう。
レモンチーズケーキ (🥛ホワイト)
→ 粉末はアイボリー色で、香りはそんなに強くない。言われてみればレモン系の様な香りがする。マイプロテインによくある甘い香りはしない。どうせ名前負けな味かと想像していたが、牛乳で合わせて飲んでみたところ、思っていた以上にレモンとチーズケーキ感があった。割合で表すと、レモン:チーズケーキ=8:2くらい。しかし、このレモンがどうも人工的な味がして、酸っぱく爽やかと言うよりかは苦くてくどい。口に入れた瞬間はビスコに挟まっている「ほんのりレモン風味クリーム」にも似た味がして、チーズケーキの円やかさも多少感じられるが、後に残るのは人工的レモンの強い苦味。スルメを食べた後ドリンクを飲んだ際に感じられる苦味にも近いと感じた。これまでのマイプロテインの伝統を打ち破り、甘さを完全放棄したような味なので、意外な挑戦だと感じたが、なかなか癖が強いので、人工的雑味に対する耐性が無ければ1kgを消費するにも心が折れそうだ。そこで、普段は200mlの牛乳と合わせるところだが、このフレーバーに関しては苦味を誤魔化すために250mlで配合することをお勧めする。予測はついていたが、水と配合してみると、嫌な苦味が際立ち何一つ褒めるべき点が残らなかった。せめてもの救いだったチーズケーキ感も消え失せる。ここまで不味いと断言できる味も珍しい。水の量を200mlから250mlにすると、多少苦味を誤魔化すことができたが、依然として不味い範疇にとどまる。マルトデキストリンを加えるのも苦味を誤魔化す上では多少有効である。シェイクする際、ダマはできないが、泡立ちは多め。炭水化物量は1.7/25gで、たんぱく質量が19/25gとなっている。
ブルーベリー (🥛ピンクグレイ)
→ 粉末は鳥の子色で、少しケミカルな葡萄系の香りがする。牛乳と合わせて試飲してみると、ブルーベリーというよりかは、グレープ味の気が抜けた炭酸やメントス、ガムに近いものを感じた。とにかく人工的な甘みが強く、コストコでハズレジュースとして激安で売り捌かれていそうなイメージだ。人工的という意味では、こんな味の歯磨き粉がありそうだとさえ感じる。水と合わせると円やかさが多少減り、すっきりとした印象になるが、味自体は牛乳との配合に比べてさほど変化がない。悪く言えば、グレープガムの噛み終わりの味のよう。泡立ちやダマは気にならない程度。ダマには少しだけ酸味を感じる。炭水化物量は2.1/25gで、たんぱく質量が19/25g。「The ハズレ」の称号を与えたい。人気のブルーベリーチーズケーキ味とは雲泥の差なので要注意。
柚子 (🥛薄黄)
→ 少し黄色味がかった粉末からは確かに柚子らしい香りがする。牛乳と合わせたところ、酸味は無く、仄かに甘い柚子の味がした。しかし、味の輪郭はボケ気味で、雑味もわずかに感じられ、何よりも粉っぽい味がする。水と合わせると、クオリティが比較的大きく下がるわけではないが、そもそもが別に美味しくはないので、これを飲み続けるのは苦行だと感じる。泡立ちは無く、ダマは少し出来る程度。マイナス点ばかりが目立つフレーバーだったというのが正直な感想だ。この味が飲めるという人はいても、心から気にいる人はいないのではないかと思う。炭水化物量は1.4/25gで、たんぱく質量が19/25g。
レッドアップル (🥛薄ピンク)
→ レッドアップルなのに季節限定の青の包装で届いたのには矛盾を感じた。粉末は安定の鳥の子色で、甘くはないが仄かにリンゴが香る。牛乳と合わせて飲んでみたが、味の輪郭ははっきりしておらず、すっきりアップルというよりかは、ボケたリンゴに近い。同時に粉っぽさも感じてしまうので、とにかくボヤけた味だという感想を抱いた。市販のアップルジュースとはまるで異なり、リンゴらしさは前面に出てこない。そもそもホエイとリンゴの相性の時点で問題があるかもしれない。水と配合すると、味の輪郭は更にボヤけまくり、よくわからない雑味と人工的なリンゴの香りが残る薄い汁が出来上がる。世辞にも美味とは言えない。ダマや泡立ちは気にならないが、シェイク直後はサクッとした食感の粒が残りやすい。炭水化物量は1.4/25g、たんぱく質量が19/25gである。季節限定フレーバーの割には大ハズレで、シーズン終了とともに二度と復活しないで欲しいとさえ思った。レッドアップルの名誉の為に言っておくと、BCAAのレッドアップル味は美味だとネットで評判である。
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